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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻12号

2004年11月発行

症例報告

長年の掻破により悪化したアミロイド苔癬の1例

著者: 中井章淳1 沖守生1 岸本光夫2

所属機関: 1大津市民病院皮膚科 2大津市民病院病理科

ページ範囲:P.1019 - P.1021

文献概要

69歳,男性.20年ほど前より両下腿伸側にそう痒を伴う多数の丘疹が集簇して出現,拡大した.病理組織学的検査では,著明な過角化と表皮肥厚,表皮突起の延長がみられた.また表皮・真皮境界部から真皮乳頭部にかけて淡いピンク色に染色された無構造物質がみられた.同物質はダイロン染色にて橙赤色に染色され,偏光顕微鏡下で複屈折を示した.アミロイド苔癬と診断し,プロピオン酸クロベタゾール(デルモベート(R))外用,フルドロキシコルチド(ドレニゾンテープ(R))貼布にて3か月後,そう痒は消失し,個々の丘疹はやや扁平化した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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