icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻12号

2004年11月発行

文献概要

症例報告

結節性筋膜炎の2例

著者: 吉田佐保1 櫻根純子1 松本千穂1 政田佳子2 伊藤裕啓3 大和谷淑子1

所属機関: 1箕面市立病院皮膚科 2箕面市立病院形成外科 3箕面市立病院臨床病理部

ページ範囲:P.1051 - P.1054

文献購入ページに移動
15歳,男性の後頭部,および69歳,男性の上腕に生じた結節性筋膜炎を経験した.これら2例を含めた1994~2003年までの本邦全科領域における結節性筋膜炎の報告77例に関し,患者の年齢,性別と発生部位の統計を取り考察した.結節性筋膜炎はその発育の速さや病理組織学的所見より軟部組織の悪性腫瘍との鑑別を要するが,その本態は線維芽細胞の良性反応性増殖である.頭頸部,乳房など整容的に問題となる部位の発生も多いことから,誤診による過大な治療がないよう注意を要すると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?