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症例報告
尿閉をきたした帯状疱疹の1例
著者: 服部友保1 永井弥生1
所属機関: 1利根中央病院皮膚科
ページ範囲:P.1061 - P.1063
文献購入ページに移動74歳,男性.初診4日前より排尿困難があり,徐々に増悪し無尿となったため当院を受診した.受診時右臀部から陰嚢後面にかけ,帯状に紅暈を伴う水疱が集簇していた.帯状疱疹に伴う尿閉と考え,バルーンカテーテル留置,プレドニゾロン30mg/日より内服開始した.その後の精査にて神経因性膀胱と診断され,塩酸タムスロシン,臭化ジスチグミン,塩化ベタネコール内服などの治療を行ったが,症状改善までに約6週間を要した.帯状疱疹に合併する膀胱障害の多くは2~3週間以内で改善するとされるが,時に遷延する症例もあり注意を要する.
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