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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻12号

2004年11月発行

文献概要

症例報告

イトラコナゾールの間歇投与が奏効したMicrosporum gypseumによるケルスス禿瘡の1例

著者: 佐藤友隆1 石井健2 森本亜玲1 薗部陽1 松尾聿朗1

所属機関: 1帝京大学医学部付属市原病院皮膚科学教室 2東京電力病院皮膚科

ページ範囲:P.1065 - P.1067

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6歳,男児,千葉県富津市在住.初診の2週間前頃より頭部の皮疹に抗生剤含有副腎皮質ホルモン軟膏を外用していたが軽快しないため当科を受診.初診時,頭頂部に20×20mm大の比較的境界明瞭な,脱毛を伴う肉芽腫性腫瘤を認めた.表面は暗紅色で小膿疱より膿汁の排出があり,毛髪は容易に抜けた.病変部の毛髪のKOH直接鏡検と培養を施行,Microsporum gypseumによるケルスス禿瘡と診断した.患者が小児のため,薬剤の連日内服が困難と考え,イトラコナゾール100mg/日,週1回の間歇投与を試み,計4回で皮疹は著明に改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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