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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻12号

2004年11月発行

文献概要

症例報告

TCA,フェノールによるケミカルピーリングにて加療した外陰部Paget病の3例

著者: 米井希1 山本有紀1 上中智香子1 古川福実1

所属機関: 1和歌山県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1075 - P.1078

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外陰部Paget病に対する根治的治療は外科的全切除であるが,高齢化社会を迎えた現在,さまざまな合併症を持つ患者も多く,根治術を望めない場合もある.われわれは,外陰部Paget病に対する非観血的治療の一つの選択肢として,トリクロロ酢酸(TCA),フェノールを用いたケミカルピーリングによる加療を3例試みた.症例1では組織学的に表皮内の腫瘍細胞が消失した.症例2ではびらん面が上皮化することにより疼痛が軽減され,QOLが改善した.症例3では手術承諾までの期間の腫瘍の浸潤を抑制することができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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