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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻12号

2004年11月発行

症例報告

全身皮膚電子線照射が奏効した毛包性ムチン沈着症を伴った菌状息肉症の1例

著者: 清水純子1 河井一浩1 志村英樹1 伊藤雅章1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.1083 - P.1086

文献概要

58歳,男性.2年前から,毛包性丘疹および毛包性丘疹の集簇した局面が全身に多発.皮膚生検で,表皮向性を伴う異型リンパ球の浸潤と毛包性ムチン沈着症がみられ,毛包性ムチン沈着症を伴った菌状息肉症と診断.リンパ節,他臓器病変なし.副腎皮質ステロイド外用剤とRe-PUVA療法により治療していたが,皮膚腫瘤の形成がみられるようになり,左頬部の腫瘤が増大してきたため,同部に局所電子線照射を施行.その後,全身の皮膚腫瘤に対して全身皮膚電子線照射を施行した.皮膚病変はすべて消退し,1年間再発を認めない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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