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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻12号

2004年11月発行

文献概要

症例報告

爪部に生じたamelanotic melanomaの1例

著者: 高橋基1 岡田悦子1 田村敦志1 石川治1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学

ページ範囲:P.1087 - P.1089

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72歳,女性.初診の8か月前,右拇指爪甲が脱落し,爪床に淡紅色の肉芽腫様結節が出現した.有棘細胞癌を疑い生検したところ,表皮真皮境界部から真皮内に大型の異型細胞が浸潤増殖していた.胞巣内にメラニン顆粒はみられなかったが,免疫組織学的に腫瘍細胞はHMB-45,S-100蛋白陽性を示し,amelanotic melanoma(AM)と診断した.右拇指切断術および腋窩リンパ節郭清術を行った.術後補助化学療法としてDAVフェロン療法を実施中であるが,現在まで再発や転移はみられない.爪部に生じるAMの文献的考察とともに報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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