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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻12号

2004年11月発行

臨床統計

獨協医科大学皮膚科における悪性腫瘍の統計学的検討

著者: 鶴見純也1 大塚勤1 山﨑雙次1

所属機関: 1獨協医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1096 - P.1098

文献概要

1975年の開院当初から2001年までの当科で病理組織学的に診断しえた皮膚悪性腫瘍1,365例を統計学的に検討し,以下の結果を得た.1) 悪性腫瘍総数は,ここ10年で年間50~80人であり,以前よりは増加傾向がみられるが,最近10年間では著変がなかった.2) 腫瘍別では皮膚付属器腫瘍が最近10年間でも増加傾向がみられた.3) 日光露光部発症の皮膚付属器腫瘍が近年増加傾向にあり,一方非日光露光部では差がなかった.4) 日光露光部発症の比率は有棘細胞癌よりむしろ皮膚付属器腫瘍により多かった.以上の結果より,近年日光による発癌が増加傾向にあると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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