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症例報告
ミコフェノール酸モフェチル内服にて軽快した難治性尋常性天疱瘡の1例
著者: 蘇原雅明1 大塚勤1 山﨑雙次1
所属機関: 1獨協医科大学皮膚科
ページ範囲:P.1133 - P.1135
文献購入ページに移動60歳,男性.2000年3月頃口腔内にびらん,体幹に水疱が多発した.臨床および組織学的所見,免疫染色所見より尋常性天疱瘡と診断した,以後トリアムシノロン,ベタメサゾン,デキサメサゾン,ミゾリビン,シクロスポリン,エンドキサン,DDSの投与,さらにステロイドパルス療法,ガンマグロブリン大量投与療法,エンドキサンのパルス療法など種々の治療を行うが寛解に至らなかった.デキサメサゾン12錠とミコフェノール酸モフェチル2gの内服を開始し,投与約4週後に皮疹の軽快とともに抗Dsg3抗体価が低下した.その後皮疹が増悪したため,完全寛解には至らなかったが,ミコフェノール酸モフェチルが有効と考えた.
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