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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻13号

2004年12月発行

文献概要

症例報告

皮膚病変を伴ったクローン病の2例

著者: 藤本栄大1 海老原睦仁1 原大1 藤本典宏1 小松威彦1 多島新吾1 吉村昇2 田島一美2

所属機関: 1防衛医科大学校皮膚科学教室 2防衛医科大学校第2外科学教室

ページ範囲:P.1147 - P.1149

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症例1は55歳女性で,皮疹は右下腿の皮下硬結.転移性クローン病と診断.症例2は60歳女性.皮疹は両下腿伸側中心に多発する有痛性の皮下硬結で,結節性紅斑と診断した.クローン病患者に生じ,臨床的に結節性紅斑様の皮膚病変を呈した両者について,文献的に考按を加えた.結節性紅斑で肉芽腫を形成する傾向が強い皮疹や,病理学的に非乾酪性肉芽腫を呈する皮膚病変を診た場合,基礎疾患としてクローン病の存在を疑う必要があるかもしれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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