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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻13号

2004年12月発行

症例報告

確定診断にPCR法が有用であった帯状疱疹の1例―水痘-帯状疱疹ウイルスの同定法のまとめ

著者: 香川真理子1 伊東秀記1 井上奈津彦1 松尾光馬1 本田まりこ1 上出良一1 中川秀己1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科

ページ範囲:P.1157 - P.1159

文献概要

帯状疱疹は通常,特徴的な症状や神経の走行に沿った皮疹部の分布から臨床診断が行われ,蛍光抗体によるウイルス抗原の検出,水疱からのウイルスの分離および遺伝子解析,ペア血清で確定診断をつける.今回,われわれは神経の走行からの診断が困難で遺伝子学的に診断を行った帯状疱疹の1例を経験したので報告する.近年,臨床診断のみならず科学的根拠をもって診断を行い,患者に説明を要求される場合が増加している.自験例のように他疾患の鑑別が必要で,水疱内容物の採取が困難な場合,PCR法は確定診断に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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