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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻13号

2004年12月発行

症例報告

マキロン(R)による接触皮膚炎を契機に尋常性疣贅が治癒した1例

著者: 野見山朋子1 野田洋介1 岸本三郎1 安野洋一1

所属機関: 1京都府立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1160 - P.1162

文献概要

20歳,女性.幼少期より右肘窩,右上腕の丘疹を自覚していた.2年前より痒みを認め掻破しているうちに数が増加してきたため当科を受診した.生検にて尋常性疣贅と診断した.生検後,患者が生検部位をマキロンにて自己消毒を行ったところ消毒部位に一致して熱感を伴う紅斑が出現し,その後接触皮膚炎部および接触皮膚炎を生じていない部位の尋常性疣贅は自然消退した.マキロンの成分である塩酸ジブカインにパッチテスト陽性反応がみられた.自験例では尋常性疣贅の自然消退した機序につき若干の考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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