icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻13号

2004年12月発行

症例報告

Apocrine ductal carcinomaの1例―本邦報告例のまとめ

著者: 安齋眞一1 菊地憲明2 眞鍋求1

所属機関: 1秋田大学医学部感覚器学講座皮膚科学・形成外科学分野 2山形県立日本海病院形成外科

ページ範囲:P.1182 - P.1186

文献概要

Apocrine ductal carcinomaは乳腺に生じるductal carcinomaと同様の組織像を示す皮膚原発の悪性腫瘍である.われわれは73歳,女性の頭部に生じた本腫瘍の1例を経験した.そこで,本腫瘍の疾患概念を検討するとともに,本邦でアポクリン腺癌として報告されている原著論文のなかで,本腫瘍と診断される症例41例を渉猟し,臨床的特徴を解析した.その結果,興味深いことに,本腫瘍は男性に多く(83%),好発部位は腋窩(61%)であることが判明した.今後はアポクリン分化を示す皮膚原発性悪性腫瘍について,組織所見を元に明確に診断し,その臨床的特徴を検討していく必要があろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら