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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻13号

2004年12月発行

症例報告

レーザー治療を試みた色素血管母斑症(Ⅱb)の1例

著者: 畑佐知里1 江崎智香子1 神谷秀喜1 市來善郎1 高木肇1 北島康雄1 奥田美穂2 近藤直実2 青山勝3 山本哲也3

所属機関: 1岐阜大学皮膚科学教室 2岐阜大学小児科学教室 3岐阜大学眼科学教室

ページ範囲:P.1197 - P.1199

文献概要

2か月,女児.出生時よりほぼ全身に非対称の不規則な形状の赤色斑と青色斑が認められた.臨床像と先天性緑内障,Sturge-Weber症候群,Klippel-Weber症候群,大脳全体の萎縮,脳軟膜血管腫,精神発達遅延が認められたことより色素血管母斑症(Ⅱb)と診断した.顔面,手背の単純性血管腫に対し,ダイレーザー治療を計4回行った.2回目,3回目の治療翌日に硬直性痙攣が起きたが,脳波では光刺激による反応はなかった.その後明らかな誘因なく痙攣,脱力発作が6回出現した.1年半後,4回目のレーザー治療は全身麻酔下で施行したところ痙攣は出現しなかった.4回のレーザー治療により少しずつ色調が減少している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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