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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻13号

2004年12月発行

文献概要

治療

慢性蕁麻疹に対するH2受容体拮抗薬併用効果の検証

著者: 神戸直智1 宮地良樹1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科皮膚科学

ページ範囲:P.1204 - P.1206

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ヒスタミンH1受容体拮抗薬単独による加療で十分な効果を上げることができなかった慢性蕁麻疹患者に対して,H2受容体拮抗薬ラニチジンとの併用を試みた.対象患者30例中,併用により症状が改善と回答した者が14例,併用中止により症状の増悪を認めたため再度併用を開始した者が2名と,約半数の患者でラニチジン併用による効果を確認することができた.H2受容体拮抗薬との併用では,眠気などのH1受容体拮抗薬に依存する副作用の悪化もみられないことから,難治性蕁麻疹のセカンド・ステップの加療として積極的に試みられるべき方法であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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