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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻2号

2004年02月発行

症例報告

上肢に孤発し,4週間のイトラコナゾール内服で治癒したスポロトリコーシス

著者: 宇宿一成1

所属機関: 1宇宿ひふ科クリニック

ページ範囲:P.118 - P.120

文献概要

71歳,女性.2002年9月下旬頃,農作業中に転倒して右前腕部に外傷を受けた.約1か月後より同部に結節が出現した.11月27日当科初診時には右前腕部に孤発する,表面に潰瘍を伴う腫瘍を認めた.病歴からはスポロトリコーシスを,臨床所見からはSCC(squamous cell carcinoma)も疑った.病理組織学的には真皮内にmixed cell granulomaを認め,組織片の真菌培養にてSporothrix schenkiiを分離・同定したため,スポロトリコーシスと診断した.4週間のイトラコナゾール内服で略治した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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