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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻2号

2004年02月発行

症例報告

眼鏡先セルの着色剤による接触皮膚炎の1例

著者: 伊藤明子1 鹿庭正昭2 山本洋子1 高塚純子1 下村尚子1 伊藤雅章1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻細胞機能講座皮膚科学分野 2国立医薬品食品衛生研究所

ページ範囲:P.126 - P.128

文献概要

67歳,男性.初診の7年前より両耳介後部に出現した滲出液を伴う紅斑を主訴に来院した.眼鏡先セルによる接触皮膚炎を疑い,患者が使用していた眼鏡先セルの削り屑の皮膚貼布試験を施行したところ,陽性であったため,製造メーカーから入手した樹脂,着色剤2種(茶色,青色),およびペリノン系染料2種(Solvent Orange60,Solvent Red179)について皮膚貼布試験を行った.その結果,着色剤2種とSolvent Orange60に陽性所見を認めた.薄層クロマトグラフィによる着色剤の成分分析の結果,Solvent Orange60と,化学構造は不明の青色色素が原因化学物質と推測した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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