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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻2号

2004年02月発行

症例報告

ミノサイクリンが奏効した苔癬様型皮膚サルコイドの1例

著者: 東奈津子1 中西健史1 石井正光1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学

ページ範囲:P.135 - P.138

文献概要

ミノサイクリン内服治療を試みた苔癬様型皮膚サルコイドの1例を報告した.症例は,75歳,女性.2000年春より体幹,大腿部に無症候性赤褐色扁平丘疹が出現し,次第に増加した.皮膚生検で,真皮上層から中層に小型の類上皮肉芽腫が存在.血清ACE値,Ca値は正常範囲,胸部X線上BHLなく,眼科的に異常所見を認めず.苔癬様型皮膚サルコイドと診断した.外用ステロイドとトラニラスト300mg/日内服では皮疹の新生が続いた.初診より1年後の皮膚生検においても同所見を認めた.ミノサイクリン200mg/日に内服を変更後,皮疹が消退した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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