icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻2号

2004年02月発行

文献概要

症例報告

サルコイドーシスにみられた結節性紅斑様皮疹

著者: 津福久恵1 吉永英司1 大西善博1 藤本典宏1 多島新吾1 入江広弥2

所属機関: 1防衛医科大学皮膚科学教室 2北朝霞皮フ科

ページ範囲:P.139 - P.141

文献購入ページに移動
31歳,女性.眼球結膜の充血が出現し,その1か月後に両下腿に圧痛を伴う境界不明瞭な結節性紅斑が出現した.眼科でブドウ膜炎と診断された後,当科を受診した.サルコイドーシス,Behçet病に伴う結節性紅斑を疑ったが,組織学的に真皮から皮下脂肪織にかけて類上皮細胞肉芽腫を認めた.検査では,血清ACE,リゾチーム高値,ツベルクリン反応陰性.胸部X線で両側肺門リンパ節腫脹があり,心電図は正常であった.サルコイドーシスに伴う結節性紅斑様皮疹と診断し,ステロイド剤外用,リザベン(R)内服で3か月加療したが皮疹が消退しなかったため,ミノマイシン(R)内服に変更したところ3か月で,皮疹は軽快した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?