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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻2号

2004年02月発行

文献概要

症例報告

強直性脊椎炎様の臨床像を呈した関節症性乾癬の1例

著者: 山本純照1 宮川幸子2

所属機関: 1市立松原病院皮膚科 2奈良県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.145 - P.148

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42歳,男性.1998年から躯幹,四肢を中心に銀白色の鱗屑を伴う貨幣大の紅斑が生じ,全指趾の爪の変形も伴った.皮膚生検にて病理組織学的に尋常性乾癬の所見を得た.2001年から右示~環指,左全指に関節の変形が生じた.入院時頚部,両側肩関節,腰背部,股関節,両側膝関節,両側手関節,両側足関節に疼痛を認め,可動制限も伴っていた.エトレチナート,ジクロフェナクナトリウムの内服にて皮疹は改善したが,関節痛は持続した.両側手X線写真にてPIP関節に狭小化を認めた.脊柱でもX線上傍脊椎骨化を認め,bamboo spine様の不完全強直像を呈した.プレドニゾロンの内服により関節痛の減弱を認めた.HLA:A2,A31,B35,B46,Cw1.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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