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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻2号

2004年02月発行

治療

頭部に多発性の潰瘍を生じたMCTDに対する免疫グロブリン大量静注療法

著者: 鈴木やよい1 森田明理1 加藤磨美1 菅野重1 辻卓夫1 坂野章吾2

所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学講座 2名古屋市立大学大学院研究科臨床分子内科科学教室

ページ範囲:P.181 - P.184

文献概要

29歳,女性.19歳の時にMCTD(混合性結合組織病)と診断され,ステロイド,免疫抑制剤の内服で治療を受けてきていた.1999年4月頃より左膝部の疼痛,腫脹,熱感から症状が出現し手指の潰瘍,Raynaud現象の増悪,頭部の脱毛と潰瘍の拡大,さらに右膝部と臀部の脂肪織炎を発症した.そしてMCTDの病勢の増悪と思われる全身状態の悪化(頭痛,熱発,嘔気)を認めた.ステロイドパルス,エンドキサンパルスに抵抗性であったため免疫グロブリンの大量静注療法(high-dose intravenous immunoglobulins therapy:IVIg)を施行した.1日20gの免疫グロブリン静注を5日間行ったところ皮膚症状,全身状態が著しく改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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