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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻3号

2004年03月発行

文献概要

今月の症例

皮膚放線菌症の1例

著者: 馬場千晶1 寺﨑健治朗1 米良ゆかり1 吉井典子1 片平充彦1 金蔵拓郎1 神崎保1

所属機関: 1鹿児島大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.204 - P.206

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72歳,女性.3年前より下口唇に結節が出現し,排膿を繰り返していたが放置.2000年の初めより上口唇にも同様の皮疹が出現したため,2000年9月22日当科初診.下口唇に径5mm,上口唇に径3mmの膿瘍を伴う淡紅色の丘疹を認めた.下口唇の丘疹の病理検査にて真皮に表皮成分よりなる嚢腫様構造が存在し,周囲には慢性の炎症細胞浸潤を認めた.囊腫内には菌塊を認めた.PAS染色,グラム染色,Groccot染色を施行し,特殊染色および臨床症状より皮膚放線菌症と診断した.ミノサイクリン系抗生剤8週間投与(200mg/日)にて症状は軽快した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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