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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻3号

2004年03月発行

文献概要

症例報告

融合性細網状乳頭腫症の1例

著者: 宮田奈穂1 高江雄二郎1 天谷雅行1 西川武二1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.246 - P.248

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抗真菌薬が有効であった融合性細網状乳頭腫症(papillomatose confluente et réticulée:PCR)の1例を報告する.症例は23歳男性で,5年前から腹部に,3か月前より両前腕に自覚症状を欠く茶褐色調の網状色素斑が出現した.近医にて色素性痒疹を疑われ,5年間ステロイド外用薬などで治療されていたが改善がみられなかった.鏡検上,真菌要素は認めなかった.融合性細網状乳頭腫症,色素性痒疹を疑い生検を行ったところ,組織学的には表皮の軽度肥厚,乳頭腫症,基底層に色素の増加を認め,融合性細網状乳頭腫症と診断した.抗真菌薬外用にて2週間後には皮疹はほぼ消退した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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