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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

症例報告

Generalized morpheaの1例

著者: 石橋睦子1 石黒直子1 平田伸太郎2 根来伸夫3 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室 2東京女子医科大学膠原病リウマチ内科 3大阪市立大学大学院医学研究科腎臓病態内科学

ページ範囲:P.327 - P.330

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20歳,女性.14歳時より両前腕に皮膚硬化局面が出現し次第に四肢に拡大した.病理組織学的に真皮全層に膠原線維の増生,膨化,均質化および汗腺の萎縮を認めた.抗核抗体5,120倍,RAテスト陽性,抗SS-A抗体64倍,IgGの上昇など種々の免疫血清学的異常を伴っていた.また,多発性単神経炎と肺拡散能の軽度の低下を伴い,Schirmerテスト,ガムテスト陽性で唾液腺造影所見よりSjögren症候群を合併していた.皮膚硬化はすでに高度で四肢関節の可動制限も生じていたが,さらなる病変の拡大を認めたことからプレドニゾロン30mg/日を投与したところ,拡大は止まり,硬化も著明に軽減し関節可動域の軽快が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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