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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻4号

2004年04月発行

症例報告

ハンセン病の1例

著者: 嶋田八恵1 割田昌司1 石井朗子1 曽我部陽子2 石川治2

所属機関: 1石井病院皮膚科 2群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.347 - P.349

文献概要

31歳,フィリピン人女性.11年前の来日時より左頬部の紅色皮疹に気付いていた.1年前より,前腕にも紅斑が新生した.紅斑部の病理組織像で,泡沫細胞よりなる肉芽腫があり,Fite-Faraco染色で棍棒状の菌体を認めた.臨床および組織所見よりハンセン病と診断した.WHOの多剤併用療法にレボフロキサシンを併用して加療し,紅斑は消退,神経症状も軽減した.ハンセン病は多彩な皮膚症状を呈するために診断に苦慮することも少なくない.外国人の患者を診察する機会が増えた今日では,鑑別疾患として本症を常に念頭に置いておく必要があろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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