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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻4号

2004年04月発行

症例報告

ばら疹と扁平コンジローマを認めた第2期梅毒の症例

著者: 岩下宣彦1 玉田康彦1 松本義也1 原一夫2 堤寛3

所属機関: 1愛知医科大学皮膚科学教室 2愛知医科大学病院病理部 3藤田保健衛生大学第一病理学教室

ページ範囲:P.350 - P.352

文献概要

39歳,女性.2002年の8月中旬より微熱があり,体幹・四肢を中心として散在性に紅斑が生じ,肛門周囲に丘疹が出現したため受診した.肛門周囲の丘疹部より生検を施行した.表皮は索状に肥厚しており,表皮内にリンパ球および形質細胞浸潤を認めた.抗トレポネーマ抗体による免疫染色像では,表皮細胞間に多数のTreponema pallidumがみられ,さらに梅毒血清反応にてガラス板法は64倍,TPHA法は5,120倍の抗体価を示したことから,第2期梅毒と診断した.アモキシシリン1,000mg/日投与にて.3週間後の抗体価は,ガラス板法にて32倍,TPHA法にて2,560倍と低下し紅斑および扁平コンジローマ平コンジローマとも消退した.さらに,治療6週後,ガラス板法は8倍,TPHA法は1,280倍に減少した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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