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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻4号

2004年04月発行

症例報告

消退過程で黄色腫様を呈した若年性黄色肉芽腫の1例

著者: 服部英子1 檜垣祐子1 川島眞1 大林寛人2

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室 2朝霞台中央総合病院皮膚科

ページ範囲:P.353 - P.355

文献概要

3歳,男児.生後4か月より顔面に常色の小結節が出現,増数し,10か月時に行った生検で若年性黄色肉芽腫と診断された.1歳頃までに結節は全身に多発し,頸部,肘窩,膝膕では黄色局面を形成した.2歳頃に顔面,躯幹の結節は平坦化し,色素沈着を残し消退したが,頸部,肘窩,膝膕の黄色局面には変化を認めないため,3歳時に当科を受診した.右膝膕の黄色局面の病理組織では多数の泡沫細胞が浸潤し,組織球,リンパ球が混在していた.組織球浸潤から泡沫細胞の浸潤,線維化という若年性黄色肉芽腫の経過の過程で,一部の病変に顕著な泡沫細胞の浸潤が生じ,黄色腫様となったものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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