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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻4号

2004年04月発行

治療

IL-2を含む集学的療法が有効であった血管肉腫の1例

著者: 柴田雅彦1 加藤直子1 伊藤圭1 木村久美子1

所属機関: 1国立札幌病院皮膚科・臨床研究部

ページ範囲:P.385 - P.388

文献概要

79歳,男性.2000年7月頃,前頭部の無症候性紫紅色皮疹に気付いた.その後,次第に左頭頂部に拡大した.2000年10月24日の皮膚生検で血管肉腫と診断され,当科に入院し全身検索した.転移巣はなく,腫瘍切除後にIL-2の動注および電子線照射を行い,腫瘍の再発なく退院した.しかし,退院後,左頭頂部,側頭部に暗赤色皮疹が再発したため,再入院し,電子線照射療法,IL-2局注療法,小線源療法を施行した.その後は左頭頂部を中心に紫紅色斑やびらんの形成がみられているためIL-2局注療法を継続しているが,発症後約1年後も遠隔転移を生じていない.IL-2が維持療法として有効であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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