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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻5号

2004年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2004 Clinical Dermatology 2004 4.皮膚疾患治療のポイント

難治性皮膚潰瘍に対するサイトカイン供給法としてのサクションブリスターによる表皮移植法

著者: 十一英子1 立花隆夫2 宮地良樹2

所属機関: 1国立京都病院皮膚科 2京都大学大学院医学研究科皮膚科学

ページ範囲:P.90 - P.94

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難治性皮膚潰瘍の治療として,吸引水疱(suction blister:SB)を用いた表皮移植を行い,特に上皮化を促進して良好な結果を得た.水疱蓋が生着した症例だけでなく,生着しなかった症例でも,創面の状態が改善され上皮化が促進された.SB植皮には,単に表皮を移植し生着を目指すというだけでなく,ケラチノサイトから産生されるTGF-α,PDGF,bFGF,VEGF,IL-1,IL-6など創傷治癒に重要なサイトカイン供給法としての意味があると考えられる.SB植皮の実際の手技,応用した症例の結果を述べるとともに,その有用性について考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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