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特集 最近のトピックス2004 Clinical Dermatology 2004 4.皮膚疾患治療のポイント
小児アトピー性皮膚炎に対する0.03%タクロリムス軟膏治療
著者: 川島眞1
所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.125 - P.128
文献購入ページに移動16歳以上のアトピー性皮膚炎患者での治療薬の一つとして,0.1%タクロリムス軟膏が登場してから4年以上が経過した.その有用性については本邦のみならず欧米でも十分に高い評価を得ており,また欧米では小児での適応も取得している.よって,本邦でも小児用製剤が待望される状況であったが,2003年に0.03%タクロリムス軟膏が承認され,2歳以上の小児に使用可能となった.そこで,本外用剤の小児での使用における留意点を,臨床試験データを交えながら解説した.特に,刺激感,感染症,腎障害,紫外線発癌の可能性の有無などについて述べた.
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