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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻6号

2004年05月発行

症例報告

片側優位に認められた慢性色素性紫斑の1例

著者: 斉藤絵里子1 早川順1 塩原哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.421 - P.423

文献概要

61歳,女性.約1年前より左下腿内側に自覚症状のない皮疹が出現し以後拡大.近医受診しステロイド剤を外用したが,症状増悪し当科受診した.両下腿伸側,特に左下腿内側優位に拇指頭大までの褐色斑が多発,点状出血を伴っていた.さらに,静脈瘤も左側優位に下腿上部から膝窩にかけて認められた.病理組織学的所見は典型的であり,慢性色素性紫斑と診断した.画像検査ではサーモグラフィで左下腿内側の皮疹出現部位に一致した高温域を認めた.皮疹に左右差を生じた原因について,血管系の解剖学的特徴より考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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