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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻6号

2004年05月発行

文献概要

症例報告

Leukocytoclastic vasculitisを伴い,発症10年後にMDSを合併した難治性Sweet病の1例

著者: 荒木文子1 岸本三郎2

所属機関: 1済生会京都府病院皮膚科 2京都府立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.424 - P.427

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48歳,男性.1991年頃四肢を中心に紅斑と丘疹が生じた.1997年に当科を初診し,皮膚生検にて真皮と脂肪織に著明な好中球浸潤とleukocytoclastic vasculitisを認め,Sweet病の疑いでステロイド内服を開始したが再発を繰り返し,2001年3月には骨髄異形成症候群(MDS)を発症した.2002年4月,熱発とともに四肢に有痛性膿疱が多発した.末梢血の好中球増多と,組織学的に真皮の核塵を伴った稠密な好中球浸潤をみたが血管炎の所見はなく,初診時標本に弾性線維染色を施行したが対象血管は静脈であり動脈炎は否定した.以上より本症例をleukocytoclastic vasculitisを伴いMDSを合併した難治性のSweet病と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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