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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻6号

2004年05月発行

症例報告

帯状ほう疹後の多形滲出性紅斑の2例

著者: 角田孝彦1 小泉裕子1 原田晋2 佐多徹太郎3

所属機関: 1山形市立病院済生館皮膚科 2三田市民病院皮膚科 3国立感染症研究所感染病理部

ページ範囲:P.460 - P.462

文献概要

症例1:80歳,男性.右胸から背部の帯状ほう疹(汎発性)の発症9日目より両大腿から臀部と手背に多形滲出性紅斑(erythema exsudativum multiforme:EEM)が出現した.使用薬剤は変更せず経過をみたところEEMは約1週間で軽快した.症例2:74歳,女性.右腹から背部の帯状ほう疹の発症6日目より全身にEEMが出現した.内服薬剤変更とステロイド外用数日でEEMはほぼ消退した.EEM出現時の薬剤のパッチテストとDLSTは陰性であった.VZVモノクローナル抗体染色では,症例1の表皮顆粒細胞に陽性,症例2は陰性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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