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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻6号

2004年05月発行

文献概要

症例報告

Primary cutaneous anaplastic large cell lymphomaの1例

著者: 増田邦男1 白濱茂穂1 深水秀一2 安見和彦3 小沢享史3

所属機関: 1聖隷三方原病院皮膚科 2浜松医療センター形成外科 3浜松医療センター病理部

ページ範囲:P.480 - P.482

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70歳,男性.色調は黒色調で一見悪性黒色腫を思わせた.病理組織像は真皮浅層より皮下脂肪織まで腫瘍細胞の集塊が存在し,腫瘍細胞は大型で,核は類円形で大小不同,大きな核小体を持ち,核分裂像や多核のものも散見された.免疫組織化学的には表面形質はCD3,CD30が陽性であった.全身検索では特に問題なく皮膚原発と考えた.腫瘍の辺縁より1cm離して,側頭骨骨膜上にて切除した.術後,切除部位に電子線40Grey照射した.現在に至るまで再発を認めない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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