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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻6号

2004年05月発行

これすぽんでんす

ご意見に答えて

著者: 福田英嗣1

所属機関: 1東邦大学医学部第2皮膚科学教室

ページ範囲:P.489 - P.489

文献概要

貴重な御意見ありがとうございました.貴教室から御報告の,「類天疱瘡治癒部に生じた黒色表皮腫様皮疹」1)および「Pemphigus Vulgaris Associated with Transient Acanthosis Nigricans Like Lesion」2)を早速拝見させていただきました.

 自験例では,免疫学的異常やステロイド内服歴はなく,自然消退傾向は明確ではありませんでしたが,経過,臨床像,病理組織所見(特に文献1のFig1.h)ともに類似点が多く認められました.このことから自験例は「Hyperkeratosis of nipple and areolaの1例」3)に記述したごとくステロイド剤にて皮膚症状の軽快傾向を示したことより,本疾患の本態は炎症であり,発症の一因としてびらんを呈するほどの重症の湿疹性病変が存在したために,御指摘のようなepidermal injuryに基づく変化が出現したと考えます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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