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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻7号

2004年06月発行

原著

当院における1996~2002年のブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)の入院患者の動向

著者: 金子栄1 河合幹雄1 間所直樹1 山田悟1 田中丈夫2 佐藤友則3 永禮旬3 福永政司3

所属機関: 1国立病院呉医療センター皮膚科 2国立病院呉医療センター小児科 3国立病院呉医療センター臨床検査部細菌

ページ範囲:P.508 - P.511

文献概要

国立病院呉医療センター(現,国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター)において1996~2002年までのブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)の入院患者13例の動向を検討した.女児5名,男児8名で,平均年齢は2歳2か月であった.SSSSの入院患者全例より,黄色ブドウ球菌が咽頭,鼻腔より検出された.検出されたブドウ球菌は13例中,11例がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)であった.検出されたMRSAの薬剤感受性においてはゲンタシン耐性が院内感染株より多いが,セフェム系の薬剤やカルバペネム系の薬剤には80%の感受性を示していた.以上よりSSSSの原因菌は,市中獲得型MRSA様の様式で感染を拡大している可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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