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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻7号

2004年06月発行

文献概要

今月の症例

爪床に生じたverrucous carcinomaの1例

著者: 関詠姿1 岡田悦子1 田村敦志1 小川愛1 石川治1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学

ページ範囲:P.512 - P.514

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79歳,男性.初診の3か月前頃より左中指爪甲下に結節が出現.以後増大し,1か月前には爪甲が割れ,隆起するようになった.初診時,左中指の爪甲は破壊され,爪床のほぼ全体を表面顆粒状の淡紅色結節が占めていた.組織学的に,細胞異型性に乏しい表皮細胞が外向性に増殖し,基底層は保たれていた.本邦では爪床に発生したverrucous carcinomaは稀であり,文献的考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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