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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻7号

2004年06月発行

症例報告

ゲフィチニブ(イレッサ(R))による毛囊炎様皮疹および爪囲炎の1例

著者: 栗原みどり1 大塚俊2 山崎雙次2

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院皮膚科 2獨協医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.542 - P.544

文献概要

手術不能の肺非小細胞癌に有効とされるゲフィチニブ(イレッサ(R))は,添付文書によれば,副作用として60%に皮疹が出現するとされている.われわれはゲフィチニブによると思われる皮疹が生じた1例を経験した.51歳,女性.2002年9月より肺腺癌にてゲフィチニブの投与を受け,2か月後,体幹に毛嚢炎様皮疹および両手指の爪囲炎が出現した.ゲフィチニブの投与は継続し,毛囊炎様皮疹はミノサイクリン内服およびステロイド外用,爪囲炎は局所療法により改善した.ゲフィチニブは肺腺癌に対する有用性が高い一方,皮疹の出現頻度が高いため,皮膚科医の役割も大きいと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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