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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻7号

2004年06月発行

症例報告

有茎性結節を呈したbenign fibrous histiocytomaの1例

著者: 倉田ふみ1 石黒直子1 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.559 - P.561

文献概要

68歳,男性.左外踝に22×18mm大の角化を伴う有茎性紅褐色結節を認めた.病理組織学的には,角層,表皮の肥厚と表皮突起の不規則な延長を認め,腫瘍細胞は真皮全層にわたり存在していた.腫瘍細胞の主体は組織球様細胞であり,線維芽細胞を混じていた.免疫組織学的検討では,CD34,68,リゾチーム染色は陰性であり,FactorXIIIaは一部の腫瘍細胞に陽性であった.腫瘍下方には多数の泡沫状細胞の集塊からなる部分があり,腫瘍底では均質化した膠原線維束が密に増生していた.この均質化した膠原線維が本腫瘍の下方への進展を妨げ,上方に拡大した結果,有茎性を呈したと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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