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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻7号

2004年06月発行

症例報告

PCR法にて病変部組織からHHV-8が検出された古典的Kaposi肉腫の1例

著者: 猪熊大輔1 芝木晃彦1 横田田鶴子1 黛真理子2 菅原弘士2 青柳哲2 加藤直子2 菊田英明3 小林衣子1

所属機関: 1札幌鉄道病院皮膚科 2国立札幌病院皮膚科 3北海道大学医学部小児科

ページ範囲:P.566 - P.568

文献概要

70歳,男性.初診の約10年前から右足背の紅色皮疹に気付いていた.放置していたところ右足内側にも拡大してきたため,当科を受診した.初診時,右足背から内側にかけて不整形の赤褐色局面と褐色斑を認めた.病理組織学的に真皮内にCD34陽性細胞で囲まれたスリット状の管腔構造と紡錘形細胞の増生が認められた.抗HIV抗体陰性.PCR法にて病変部組織からhuman herpes virus8型DNAが検出された.全身検索にてほかの内臓病変を認めず,右足の皮膚に限局した古典的Kaposi肉腫と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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