icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻7号

2004年06月発行

文献概要

症例報告

切削油が原因と考えられた多発性Bowen病の1例

著者: 吉田益喜1 上埜剣吾1 川田暁1 手塚正1

所属機関: 1近畿大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.572 - P.574

文献購入ページに移動
52歳,男性.約5年前より両手背に角化病変が多発し,初診2か月前より2か所が隆起してきたため当科を受診した.初診時,両手背に大豆大までの角化性病変が多発し,左右に各1か所ずつ直径1cm大の隆起性病変を形成していた.組織学的に隆起性病変はBowen癌を含むBowen病であり,ほかの角化性病変の一部もBowen病であった.角化性病変のほとんどは異形成を認めた.患者は約30年前より両手背に切削油の曝露を受けていたため,切削油が病因と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?