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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻7号

2004年06月発行

文献概要

治療

結節性黄色腫の外科的治療

著者: 小野寺正征1 宗内巌1 吉田智子2 杉村知江子2 高井郁美2 青山正子2 鈴木茂彦1 井川浩晴1

所属機関: 1香川医科大学形成外科 2香川医科大学皮膚科

ページ範囲:P.583 - P.585

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症例1,45歳,男性.2年前より両膝に隆起性の腫瘤を生じた.切除生検を行い,組織標本中に線維に囲まれた泡沫細胞を多数認め,結節性黄色腫と診断した.症例2,38歳,女性.1年前より両肘,両Ⅰ趾内側,左Ⅲ・Ⅴ趾伸側,右母指伸側に腫瘤が出現した.両Ⅰ趾内側部の腫瘤が靴を履くことで物理的刺激を受け,外傷を生じるので手術となった.高脂血症に伴う2例の結節性黄色腫に手術療法を行い良好な結果を得た.一般的に黄色腫は保存的な治療を行うことが多いが,機能的問題や整容的な問題がある症例には手術療法を行う必要があると示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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