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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻8号

2004年07月発行

原著

再発性環状紅斑様乾癬の臨床的特徴

著者: 玉川理沙1 益田浩司1 加藤則人1 岸本三郎1

所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学

ページ範囲:P.604 - P.609

文献概要

要約 患者は20~60歳,男性1名,女性4名.既往は膿ほう性乾癬が1例,ほう疹状膿痂疹が1例,尋常性乾癬が3例.そのうち2例は薬剤内服を契機に発症した.体幹四肢に環状紅斑があり,紅斑の辺縁には小膿ほうが環状に配列し,襟状鱗屑がみられた.個疹は2~3週で消退し,次々と新しい皮疹が出現した.またその期間は発熱などの全身症状はなかった.組織学的所見では角層下に好中球性膿ほう,軽度表皮肥厚があり,その辺縁にKogoj海綿状膿ほうを伴う症例と伴わない症例があった.治療はエトレチナート内服4例,シクロスポリン内服3例,メソトレキセート内服1例が行われた.治療開始後5例とも皮疹の新生は減少し,徐々に軽快したが,上気道炎症状時,妊娠時,月経前に皮疹が増悪する傾向がみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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