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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻8号

2004年07月発行

症例報告

メシル酸ガべキサート(FOY(R))による皮膚障害の2例

著者: 亀井和可奈1 知野剛直1 米田和史1

所属機関: 1岐阜市民病院皮膚科

ページ範囲:P.639 - P.641

文献概要

要約 症例1:33歳,女性.汎発性血管内血液凝固症候群(DIC)の治療のため,末梢静脈よりメシル酸ガベキサート(FOY(R))を持続点滴された.点滴終了より1週間後,同部位のそう痒,腫脹と索状の硬結が出現した.

 症例2:74歳,女性.急性膵炎の治療のため,末梢静脈より(FOY(R))の点滴を受けた.点滴漏出を起こし,翌日点滴部位の腫脹,疼痛が出現した.刺入部は壊死を伴っていた.医原性の皮膚障害を起こす薬剤として,抗癌剤はよく知られており注意深く投与されるが,ほかの薬剤については十分な注意が払われていないのが現状である.(FOY(R))は血管外漏出や濃度依存性の皮膚障害の報告が散見されており,投与の際注意すべき薬剤の一つである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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