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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻8号

2004年07月発行

文献概要

症例報告

外傷はん痕上に生じた隆起性皮膚線維肉腫の1例

著者: 林昌浩1 横山靖1 杉木浩1 三橋善比古1 近藤慈夫1 柏英雄2 石川朗2

所属機関: 1山形大学医学部皮膚科学教室 2山形大学医学部整形外科

ページ範囲:P.668 - P.670

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59歳,男性.31歳頃から精神分裂病で加療中.51歳の時に腹部をハサミで切り自殺未遂を起こした.初診の4年前より同部に腫瘤が出現.近医を受診し生検したところ隆起性皮膚線維肉腫(dermatofibrosarcoma protuberans:DFSP)と診断され,手術目的に当科を紹介された.病理組織学的に,腫瘍細胞は真皮全層にわたって増殖し,一部はいわゆるstoriform patternを呈していた.腫瘍は比較的均一な紡錘形細胞からなり,細胞・核の異型性は軽度であった.CD34が腫瘍細胞に陽性を示した.以上からDFSPと診断し,全身麻酔下に腫瘍広範切除,遊離大腿筋膜張筋皮弁による再建,分層網状植皮術を施行した.外傷に続発したDFSP本邦報告例をまとめる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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