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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻9号

2004年08月発行

今月の症例

著明な顔面の皮疹を伴ったinfantile acropustulosisの1例

著者: 佐藤ミカ1 荒田次郎1 藤田慎一2

所属機関: 1洋友会中島病院 2藤田皮膚科医院

ページ範囲:P.708 - P.710

文献概要

7か月,男児.生後4か月頃より,掌蹠にそう痒を伴った小水ほう・膿ほうが出現した.四肢や軀幹だけでなく,顔面,特に頬部に著明な皮疹を伴っていた.膿ほう部のGiemza染色直接検鏡では,多数の好中球と,少数の好酸球・リンパ球を認めた.細菌,真菌,疥癬虫,虫卵は認めなかった.組織は,主に好中球が浸潤する表皮内水ほうであった.そう痒は抗ヒスタミン剤にて軽快した.皮疹は周期的に軽快と再燃を繰り返しつつ2歳頃までにほぼ自然軽快した.顔面の皮疹は,四肢末端部の皮疹と病勢が連動していたという点から,infantile acropustulosisに伴う皮疹と捉えることができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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