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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻9号

2004年08月発行

文献概要

症例報告

ブシラミンによる薬剤性落葉状天ほう瘡の1例

著者: 田宮紫穂1 岩下賢一1 松山孝1 川久保洋1 小澤明1 山田千穂2 栄枝重典3 橋本隆4

所属機関: 1東海大学医学部感覚学系皮膚科学部門 2東海大学医学部血液腫瘍リウマチ内科学部門 3栄枝皮膚科 4久留米大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.718 - P.721

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64歳,女性.2000年6月より近医にて関節リウマチに対し金チオリンゴ酸筋注を開始し,9月頃から皮疹出現したため休薬となった.12月にブシラミン内服を開始し,開始後20日で水ほうとびらんが出現した.内服中止後皮疹は消退した.その後関節症状が悪化し,内服が再開され,皮疹の再発を認めた.組織像,免疫学的所見および薬剤内服再開による皮疹再発から薬剤性落葉状天ほう瘡と診断した.抗デスモグレイン(Dsg)1抗体価と病勢に相関を認めた.ブシラミン投与開始から皮疹出現までの期間が短い点が特徴的であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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