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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻9号

2004年08月発行

文献概要

症例報告

無治療で経過を観察している再発性多軟骨炎の1例

著者: 花田圭司1 小西啓介1 田端康一1

所属機関: 1京都市立病院

ページ範囲:P.735 - P.738

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75歳,女性.右耳介の発赤,腫脹,疼痛を主訴に受診した.後に左耳介に同様の症状が出現し,結膜炎,膝・足首の関節炎,混合性難聴もあり,耳介軟骨の病理組織学的所見では,軟骨の好塩基性の低下,軟骨細胞の変性を認めたため,再発性多軟骨炎と診断した.患者本人の強い希望により,ステロイドの投与は行わずに無治療で経過観察した.しかし,重篤な後遺症を残すことなく症状は自然軽快し,現在再発を認めていない.今後,症状が再燃する可能性があり,注意深い観察が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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