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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻9号

2004年08月発行

文献概要

症例報告

心臓ペースメーカー植え込み術後に生じた急性放射線皮膚炎の1例

著者: 赤坂江美子1 八木葉子1 梅澤慶紀1 飯塚万利子1 松山孝1 小澤明1 藤倉寿則2 田邊晃久2

所属機関: 1東海大学医学部医学科専門診療学系(皮膚科学) 2東海大学医学部医学科内科学系(循環器内科)

ページ範囲:P.739 - P.741

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75歳,女性,右背部から肩・上腕部にかけて熱感と痒みを伴う境界明瞭な浮腫性紅斑が出現した.ステロイド外用薬で色素沈着を残し約1週間で略治した.前日に完全房室ブロックのための心臓ペースメーカー植え込み術を放射線透視下で施行され,約700mGy照射されていた.また約1か月間に,術前検査で4,400~5,700mGy照射されていることが判明し,総照射線量は5,300~6,300mGyに及んでいることが推定された.放射線を用いた検査や手術において通常行われている手技・方法でも,条件によっては,放射線皮膚炎を起こすことがあると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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