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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻9号

2004年08月発行

文献概要

症例報告

Tufted hair folliculitisの1例

著者: 田中摂子1 岡田悦子1 田村敦志1 石川治1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学

ページ範囲:P.742 - P.744

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56歳,男性.青年期に頭部に座瘡様皮疹と脱毛斑が出現し,徐々に拡大した.初診時,頭頂部を中心に手拳大の不整形脱毛斑があり,辺縁部ではtufted hairに加え,粟粒大の丘疹と膿ほうを認めた.膿ほうからの一般細菌培養にて黄色ブドウ球菌が検出された.病理組織学的に複数の毛包が単一の開大した毛孔から表出し,毛包周囲には小円形細胞浸潤と著明な線維化を認めた.特異的な臨床像と組織像よりtufted hair folliculitisと診断した.ミノサイクリン内服と硫酸ゲンタマイシン軟膏の外用で毛包炎は消失したが,脱毛斑,tufted hairは残存している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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